2010年6月3日木曜日
Flying lotus cosmogramma
「気持ちよさとストイシズムが同居する新世代の音楽」僕はこうこのアルバムを称える。
初めて彼の音楽を聴いたのはおそらく4年前で1983という曲だった。その時も彼のセンスの良さには脱帽したし、ビートの感覚やシンセの鳴り方などには感銘を受けた。しかし、どこか物足りない感じを覚え、近い未来に次世代を代表するアーティストになるとは考えなかった。その後彼は数枚のEPを発売し、2008年にWARPから発売されたアルバムLOS ANGELSで彼の音楽は世界の最先端を走るようになった。制作機材の大きな変化によってアナログ中心だった彼のサウンドは180度変化した。独特のリズムとベースラインで僕たちの体を右へ左へと反応させ綿菓子のようなシンセで完全に脳に思考停止を要求する「頭でなく体で音楽を感じろ!」という表現が最も近いアーティストになった。
そして今回紹介するアルバムCosmogrammaにおいては他界した祖母アリスコルトレーンの血が騒いだか生
楽器の演奏をふんだんに取り入れた。一見異なるよう
に見えるクラブミュージックの持つストイシズムとジャズ
の持つそれを同じベクトルに向けさせ調理したのがこの
アルバム。ロサンゼルスの開放的な雰囲気が感じ取れ
る作品だ。
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